
ロードクロサイト(菱マンガン鉱)の中で水晶状に結晶せずに、岩塊状になって白い濃淡のあるものをインカローズとすることが多い。
インカローズのネーミングは、インカ帝国が発展した南米アンデス地方から多く産出されたことに由来し、ローズカラーが美しいことから命名された。水晶状に結晶したものはロードクロサイトと呼ばれ、透明度の高いものが多い。ちなみにロードクロサイトのネーミングは、ギリシャ語でバラを意味するロードスと、色を意味するクロスに由来する「バラ色」を表現する言葉である。
和名が示す通りにマンガンを主成分にする鉱物で、炭酸と反応することでバラ色の結晶として成長する。西欧では古くから透明度の高いロードクロサイトを珍重していたが、インカ帝国ではバラ模様の入ったインカローズを「バラ模様の真珠」として神の心が宿った貴石として崇めていた。硬さは真珠や純銀程度と軟らかいので、傷に注意を要する。
天地のパワーを得て心を浄化する石とされ、着用することで豊かな愛情に包まれて心の傷を癒す効果があると言われている。